恋 つば チャンネル。 恋つばチャンネルのせつない恋の行方と小さくてささやかな幸せのこと|星月リア(Rea)|note

BLものに興味がない私も楽しく見られるのと、2人の屈託のない笑顔に惹かれてチャンネル登録をした。

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明けない夜はない。

月夜に照らされた私の幸せ 最後にれんくんがドッキリの種明かしをして生放送が終わったその夜、私はつばさくんが言った「怖い」の意味を考えていた。

叶わない恋にこがれたこと。

端と端から食べていき、お互いの唇がふれる刹那で「キツイキツイ!」とれんくんが叫んで身を引く。

そんな心に秘めたささやかな幸せが、あのれんくんの積極的なキスで崩壊しかけそうなのが「怖い」んだとしたら? 自分の感情をどのように表現したらいいのか計りかねてしまったのでは? もちろんこれは全部憶測で、本当のところは全然違うのかもしれない。

夫の、両親のせつない感情を見ないふりしていない? 現状に少しうんざりしている自分の気持ちを、甘いパンを食べることでごまかしてなかった? 一昔前の少女マンガの主人公みたいに、劇的な幸福が訪れるのを待っていなかった? 私は窓越しに、キンと冷たい空を眺める。

そう、私もこういう経験があった。

今思えば、れんくんは「(つばさくんが)全然攻めてこないからおかしくね?って思った」と言いながらも、つばさくんのことを全部お見通しでこのドッキリを仕掛けたのかもしれない。

怖いってどういうこと? いつもと違うから? イチャイチャを拒否するれんくんが自分を受け入れる素振りを見せているから? そのあと、キスをしている時からつないだままになっている手を振り上げてつばさくんが言う。

現に私自身、「大変」とか「つらい」などと文句を言ってばかりだ。